EARTH SONG #1


					Zmusic 2.0x(MU100)

				  作曲、打ち込み:水野裕之


 これは「あのす」のボツ曲で、その時はサビ部分しかなかったの

ですが、明るすぎ、かつ、あまりにフュージョンチックだったのが

ゲームの世界観に合わず、自没としたものです。今回、電クラがCD

ROMに移行するにあたって前半部分を作り、復活させました。

 MU100の習作ということで、機能を試しているうちにどんどん時間

がなくなりました。これを書いてる1週間前にはサビ以外影も形も

なかったことを考えると、まあよく形になったもんだとホッとして

いますが、こんな短期間で曲を作るのはよした方がいいです、健康

のために。

 確かにMU100はドラムセットが豊富なのですが、ピッチを変えた

だけとか、フィルターをかけただけとかの手抜きバリエーションで

数を稼いでるきらいがあります(これはMU128以降も一緒)。それは

まあ措くとして、困るのは、欲しい音が3つぐらいのセットに分散

してまたがっているケースが結構あることで、このため、1曲中で

複数ドラムセットを使うことになりますから(この曲では3つ使い

ました)、いきおい、他の楽器に割り当てる残りのMIDIチャンネル

が減っていって、ZmusicV2の16チャンネル制限が足枷になってきま

す。うーむ、そろそろV3に乗り換える時期だろうか。

 とはいえ、さすがにそれまで使ってたMU80に比べると面白い音が

増えていて、試行錯誤しながら音を組み合わせていくのは楽しかっ

たです。

 #1ですが、2作目があるかどうかはナゾ。



★(あ)からひとこと  水野さんのデータが2号連続です。なんといっても、音楽はアッ トー的に足りないです。まさに今が掲載のチャンス! ですぞ。作っ た曲データを眠らせておくのはもったいない。ぜひ送って聴かせて ください。  さて、Earth Song #1ですが、あのすの没曲といっても原型をと どめずアレンジもしっかりしています。やはり、聴いた時に音全体 のまとまり、バランスがいいのです。このあたりは、作り続けない とうまくならないところなので、ぜひこの部分には注目して堪能し てください。  曲は、ピアノとブラス、メロの流れを見ると、ニヤリとする人も 多いでしょう、いわゆるカシオペア系がバリバリに入ったフュージョ ンですが、色々と民族楽器やリズムの変化、といった面白さもあり ます。このあたりも、じっくりと聴いてほしいですね。  まあ、なんといっても圧倒的なMU100サウンドを、DSPファクトリ ーで直接20bitデジタルレコーディングの上、Cubase VST/24 でト ラックダウンしています。結構音量的にも、無理せずクリアに録れ たかな、と思っているところです。  マシンのセッティングに1日、レコーディング調整に1日かかっ てます。もっともカンペキではないかもしれません。なにせ3日前 にバージョンアップしたソフトでブッツケ本番ですから。 (EOF)